議案とISS基準のせめぎ合い

いよいよ株主総会の季節がやってきました。先日、2月決算の企業の株主総会に参加しました。議案の中には、ISSやグラスルイスが定める議決権行使基準に基づいて彼らが反対を推奨するものもありました。

上場企業が議案を提出するには、相当の理由があります。一方、議決権行使支援会社はあくまでガバナンスなどの基準に基づいて賛否の推奨を行います。そのため、両社の意見が一致しないこともあります。以前は、議決権行使支援会社が一方的に機関投資家に意見を提供することに疑問を感じていましたが、一定の企業が独り歩きするのを防ぐ役割を果たしているのでしょうか。

多分、株主総会を準備される現場の人はどうしたらいいのか大変だと思われます。