日本株の投資単位

以前から不思議に思っていた日本株の投資単位。

1980年代、日本株を販売していた時には、どうして日本株は100株や500株単位、1,000株単位単位など投資単位がばらばらなんだろう。なぜ「単元株」という言葉で単位株ごとに議決権の個数を決めるのだろうと思っていた。これでは、顧客からの注文の発注を間違えてしまうのではないか。

同じく1980年代、英国で勤務していた時も、日本市場は英国市場と結構異なっていると感じた。なぜ、昼休みは日本市場は休むのだろう。なぜ日本市場は1株単位で取引できないのだろう。どうして債券市場には上場債券がほとんどないのだろうなど感じた。もちろん、英国の証券取引のジョバー制度やSEAQなどユニークなシステムにも違和感があったが。

1990年代、他の海外市場のことをさらに知ると、日本の売買単位、昼休みがあることがかなりユニークに思えてきた。さらに、なぜ4営業日が受け渡し日なのだろうかということも感じるようになった。

最近、やっと、日本株の売買単位が100株単位に統一された。やれやれと思ったが、これでもなぜ100株なのか。やはり1株単位売買するのが最もわかりやすいのではないか。ニューヨークもシンガポールも1株なのに。そうすると、100株単位を50万円以下にしてほしいという東証の上場会社への変な要請もしなくてよくなる。

受け渡し日も3営業日目になったがまだ遅いと思う。

取引所の昼休み取引、取引時間延長問題などもあるが、国内の証券業界の中にいると当たり前になっているが、変更することが容易な日本の固有の商習慣は早くグローバルスタンダードにしてほしい。

 

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